硫黄島、航空自衛隊C−130輸送機
フレアー発射訓練
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イラクやレバノンで実戦中の戦闘機や攻撃機の発射シーンはさんざん見たがこの度自衛隊機によるフレアー発訓練を初めて目にする機会を得た。フレアーとは和訳すると火炎弾とでも言うのやろうか、航空機のエンジンの熱源を目指して追尾してくる地対空ミサイルや艦対空ミサイルが接近してきたらこのフレアーをバラまいてミサイルの赤外線シーカーを欺瞞し航空機のかわりにこのフレアーを追いかけさせ、航空機は速やかに離脱するという、まぁ囮のようなものである。もちろん航空自衛隊がクェート、イラクに派遣するC−130輸送機にこのフレアーを装着し始めたのだがその発射訓練が公開されたのは今回が初めてである。北朝鮮の工作船が対空ミサイルを積んでいることもあり、そもそもこんなフレアー発射装置は今まで陸海空全自衛隊機についとかなイカンもんだったのである。こんな高温を発するフレアーを住宅密集地のある内地でバラまくわけにはいかず民間人のいない硫黄島での訓練と相成った。フレアー発射装置はMWSセンサーとチャフ発射装置とセットになっている。自機に迫ってくるミサイルの先端から発せられる赤外線シーカーを機体某所数箇所にあるMWS(missile warning system)が感知すると自動的にフレアーとチャフ弾を自動発射する。もちろんマニュアルでも随時発射可能である。ちなみにチャフ弾とはアルミ片を詰め込んだようなものだがこれをバラまくことにより敵レーダー上に偽の機影を作ることが出来る。硫黄島は現在公開中のクリント・イーストウッド監督の映画でも舞台となったところであり私は今回で四度訪れたことがある。1硫黄島攻防戦は日本軍が18キロに及ぶ地下壕での戦闘で有名だが私はその地下壕で泊まった最後の日本人になるのであろうか。地下壕の中はその島の名の通り硫黄ガスが噴出す非常な高温となりそのせいで壕内はムカデ以外の虫がわかず、また民間人や観光客が滅多に来れないことから壕内は61年前のままであった。
 
こちらはチャフ弾のディスペンサー。
 
 
こちらはMWSセンサー。
肉眼で目視するためドームが機体上部にある。
 
 
 
コックピットは国内仕様と若干異なる。
 
 
 
 
 
硫黄島には珍しく悪天候。当然フライトは出来ない。
 
 
 
 
フレアー発射後は急旋回し、その場を脱出しなければならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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