Feel Love（フィール　ラブ）
特集2011.3.11

■発行	祥伝社
■定価	838円（税別）

祥伝社様からは拙著を何冊も出していただいたが、このたびの未曾有の大震災に対し、やはり特集号をお出しになられるとお知らせくださり、写真とともに協力させていただいた。ほとんどすべての新聞社、出版社がこの震災の特集号を震災直後に出版したが、Feel Loveは読みきり小説誌、これまたほとんどの出版社が出している純文学や小説誌の祥伝社さん版が本誌であるが、今回は特集号でコラムのみ、不肖・宮嶋としてはやはり本職がカメラマンのため写真を9Pも提供させてもろた。月刊誌のため震災後一月以上たって締め切りがきて、書店に並んだのは二月以上たつのを計算して原稿も用意した。「本誌を閉じよ、テレビを消せ」のフレーズはワシの被災地を当時50日以上歩いてきた本音である。震災後2月経っても現場は震災直後とまったく変わらないすさまじい広大やったのである。今回の震災だけはテレビやどんな優秀な報道カメラマンの手による写真でもその現実の10分の一も表現できんからである。震災からまもなく6月になろうとしているが、まだ被災地に立ったことがない業界人はまさかおらんと思うが、かたぎの衆もたとえ観光でもええ。一日だけでもこの三陸の海岸に立ってみていただき、これから日本人がともに「茨の道」を歩む覚悟を新たにしてもらいたいもんである。写真もやっぱわしは本誌のように白黒のほうがええわ。