モノすごい手帳 ワールド・ムック908 

モノすごい手帳 ワールド・ムック908
■発行ワールドフォトプレス
■定価 880円(税込み)

モノマガジンの別冊というかムックなのかタイトルも「ものすごい・・・」やなくて、掛詞で「モノすごい・・・」である。モノマガジンに出させてもろたのはジンの時計依頼ひさしぶりやが、カメラマンとは無縁とも思えた手帳のムック本に登場させてもらうとは・・・まあ主役は手帳なんやが、わしの手帳なんぞなんの変哲もないふつうのシステム手帳でっせ、とちゃんと断りをいれたんやが、最近前のコダックからもろた革張りのやつがぼろぼろになったから新調したばっか。しかもヨドバシカメラの文具コーナーで。六穴のシステム手帳なんか世界標準なんか安っぽい丈夫そうなやつ選んだらそれが舶来、しかもウン万円。どうせこの年やったら死ぬまで使うやろうからと奮発したが、それがフランクリンなんとかという有名文具メーカーと本誌で教えていただいた。せやけどライターや傘はしょっちゅう失くすけど、カメラと手帳は失くしたことないから、やっぱ一生もんになりそうである。それにしてもたかが手帳といえども奥が深いというか様々である。こうやってビジュアル誌もとい本が一冊できるぐらいなのである。知らん世界であった。あっ、手帳というのは中身のことでこればっかはまったく変わってない。中身は学生時代から延々保存している。新調したのはバインダーというそとヅラだけ。それでウン万は高いのう。手帳というと警察手帳を真っ先に思い出すが、日本の警察もアメリカに習いバッヂになってからとんと見んようになったが、なんと自衛隊手帳というのはあるとは本誌見てはじめて知った。全国自衛隊基地や装備の性能がビッチリ。こりゃ自衛隊取材する者にしたら便利至極や。そういえば去年のわしの手帳の3月部分がアップで紹介されとるが、去年の3月は大震災があったため11日以降は真っ白。ただそのまえの日付にモザイクかけられた。なんでやろ?たしか3月上旬は青森出張中で、八戸基地からP−3Cに乗って流氷観測取材しとり、そのスケジュールが書いてあるだけやのに、なんでモザイクかけはったやろ。1Pめにはイラク戦争中のメモがきったない字で書きなぐられとるのがばっちし載っとるのに・・・他の著名な方の手帳はどれもこれも人生の成功者らしい効率的できっちりしたもんばっかやけど、飛び上がったのは畏れ多くもわしのページの直後のアポロ13のクルーの手帳、しかもあのトム・ハンクスが演じたラヴェル船長の。相次ぐ事故で地球への成功はもう無理と思われたが、マニュアル操縦で軌道を計算、その数式がびっちり書いてあるのである。ラヴェル船長はその計算のとおりオメガ社のクロノグラフでタイミングを計り無事地球への生還を果たしたのはご存知名とおりである。その歴史的手帳がテキサスのオークションで3000万円で落札されたと本誌に詳細に載っとるで。3000万のメモかいな。わしの落書きなんか風呂の薪にもならんか。