Jシップス 特別編集 
海上自衛隊「むらさめ」「たかなみ」型護衛艦モデリングガイド

Jシップス 特別編集 海上自衛隊「むらさめ」「たかなみ」型護衛艦モデリン
グガイド
■発行イカロス出版(株)
■定価1886円(税別)

なんちゅう長いタイトルや。2行にわたるやないか。それにしてもすごい。さすが艦船、特にミリタリー専門誌が艦船モデルしかも日本の「むらさめ」「たかなみ」型だけに限った模型のために一冊ムックをだしてしもうたのである。まあそれだけ実艦が人気やから、モデルも話題になっとるんであろう。わしは艦船モデルは小学校2年のときに父と作った「大和」以来まだ手を出してない。拙宅「不肖庵」にもいまだ手をつけてない読者の方々やスポンサーの方々からいただいた「大和」「おおすみ」のウオーターライン、「しらせ」「宗谷」「ふじ」等がほこりをかぶったまんまである。すみません、せっかくいただいておきながら・・・・近いうちに絶対完成させますんで。わしの写真はできるだけ実物に近いモデルを製作したいというモデラーの性に応えるため、参考のため3点使用された。わしのはいずれもアデン湾で撮った。むらさめに着艦寸前のSH−60ヘリをさらに上空のP3−C哨戒機の側面から撮り下ろすというウルトラC級のカット。もう空撮だけはわしらプロの写真しかない。あくまでデティールにこだわるモデラーは自分でこだわりの実物の写真撮って参考にせな気がすまんらしい。また空撮は海の上を走るときは全体像を俯瞰できる唯一の手段やし。あとは射撃か。今は体験搭乗や観艦式のときでも運がよければ身近で見れるがまあ決定的なのはわしらプロでもなかなか撮れん。拙著「いつでも、どこでも、誰とでも」にも本誌で紹介されてる「むらさめ」がリムパックでドッカーンとミサイルぶっ放すとこ載せたが、なぜかその代表作は本誌では見向きもされず、毎度イラストの参考にされるばっか。まあ陸海空かかわらず射撃シーン表現できたジオラマはないからかのう。表紙が「艦首から艦尾まですべてを完全網羅、モデラー必携のスーパーディテール集」と示すように1/350や1/700のような小さいスケールのモデルでようもこないなどうでもええやないかのアンテナまで紹介されている。わしの写真ではアデン湾の海賊対処水上部隊にしか搭載されてないLRAD、指向性大音量スピーカーまで紹介してくれた。しかしこれ1/350でも小さいでぇ。プロモデラーはフルスクラッチでわしの写真参考に自作されるんかいな。他には菊池氏、花井氏、柿谷氏等ミリタリーで常連のカメラマン諸氏の作品も多数掲載されている。また特別付録に特製1/350着艦標識・艦名・艦番号デカールが漏れなく付いてるで。これで1886円は安い。