文化人・芸能人の多才な美術展2012目録 

文化人・芸能人の多才な美術展2012目録 文化人・芸能人の多才な美術展2012目録
■発行ラリス(株)
■定価2700円(税込みやと思う)

今年もこの美術展に出展させていただいた。昨年は震災直後ということもあり、震災の作品3点を出展させてもろたが、今年は3.11の1周年の震災発生時の14時46分に宮城県名取市の日和山で撮った作品を出展させてもろた。同じ作品は週刊文春の震災1周年号の11人の写真家が撮った3.11のグラビア特集にも掲載されたがその際は左右をトリミングしたいわゆる6X6みたいなカットであったが、この作品はもうノートリ。わしはいわゆる「絶対ノートリ主義」とまでいかんが、撮るときにはもう印刷されるを前提にしとるので、ファインダーの中で作品を決め、そのイメージ通りに撮るたちであるからトリミング気軽にやられるとエエ気がせん。写真展はもう写真家の自由やからやっぱ作品は生で見ていただきたい。が、この美術展はなにもわしの作品一点だけを展示しとるわけでなく、油絵、水彩、イラスト、彫刻、陶芸、書ともうあらゆる芸術を著名な方々が出展されとり、わしの写真なんかかなり、じみーな感があるが、それでもまあ今話題のスカイツリーに並んで渋谷の「ヒカリエ」のイベントホールのこけら落としでガビーンとやっているので足をお運びになられることをお薦めする。なお「ヒカリエ」では5月27日まで、入場料一般800円やがこのあと都内、国内、巡回展示されると聞いてるので、お見逃しのかたは次回をお楽しみに。この目録も取材者や出展者は出口でいただけるそうやったが、その前に知らずに売店で購入した。まあ震災の義援金にも使われるので良かった。もう2700円とは思えん豪華さ。だれがこのド派手な装丁やられたか奥付にも名前なかったが表紙だけでも豪華である。初日にはわしも出展者の最低限のエチケットとして出席させてもろたが、このポスターの写真にもあられるように、あの先日日本で大ブームとなったブータン第5代ワンチュク国王陛下と王妃殿下の合作彫刻も国賓特別展示されており、なんと来日されているワンチュク王女殿下もわざわざお越しになり、国王陛下の作品はもちろんわしの作品もご覧になられたばかりか、作品に対してご質問もされた。王女殿下は米ご留学経験があるからだけやないが、巻き舌のアメリカ英語でなくきれいなクイーンズ英語でわしの作品のとなりのあの今不倫騒動のまっただなかの川崎麻世氏の手による「絆〜復興に願いを」というタイトルの「和紙に写真を組み合わせた書」を指差され「これもあなたの作品か?」とお尋ねになられた。わしの写真より川崎麻世氏の作品のほうがたしかにでかくて大作なのやが、さすがにちょっとはずかしかった。しかし、ブータン国王夫妻の大作もあるっちゅうに、これシロートちゃうんかいなという作品というかなんちゅうかというのも少ないがあったが、そりゃあほんの一部。特に誰とは言わんが、今大忙しの子役の男の子、ありゃあ親から見たら天才かもしれんが・・・、あと自民党の衆議院のセンセイ、写真出展されてるけど、エエ根性しとるで。シロートはシロートなりに努力のあと見せてもらわんと・・・まあ写真に関しては、去年もわしと同じ特別報道写真出展のカテゴリーで出展された高橋邦典氏の3作品はタイムリーでもあり質も申し分なかったし、作詞家の辻正司氏の富士山もよくぞあのタイミングで撮れたもんである。何時間もいや何日間もねばられたんであろう。ほかにも「これほんまにあの人が・・・」という大作ばかり、北野武氏もでかいアクリル画、忙しいはずやが、やはり才能、絵画にもあるとしか思えん。キャシー中島氏のキルティングもありゃあすごいわ。わしの趣味に近いのはペーパーアーチストの太田隆司氏の「東京下町3作品」これはもうナマで見んことにはすごさが分からん。あれ紙で立体感どうやって・・すごいわ。まあ美術展に感心されたら、目録もぜひ・・・売り上げの一部は震災被災者の方々に義援金になりますから。