産経新聞 12月13日号

産経新聞 12月13日号 産経新聞 12月13日号
■発行産業経済新聞東京本社
■定価一部100円 月ぎめ2950円(税込み)

またわしの連載掲載日に限って、重大事件である。今回は北がまた長距離弾道ミサイル発射しよったのである。いやあべつにわしが命令できるわけもないやろ。結局この事案が民主党政権下でさいごの我が国の安全保障に関する重大事件となった。しかしわしの連載もまた締め切りから発売までのタイムラグの犠牲になった。なんでこないに悩まされんや。原稿締め切り時は総選挙告示後、投票前。一番微妙な時期である。総選挙ネタにするにはかなり根性いるが、原稿は総選挙と北のミサイル両方用意させてもろたというのに、よりによって発売前日に北がミサイル発射しよったから、双方の原稿ともにそのままやと使い物にならんようになって、そりゃあ大慌てや。わしは当日当然南西諸島、石垣島におったもんやさかい、他のネタ用意できるわけもなく、結局、総選挙と北のミサイル絡めた原稿になってしもうた。一面の櫻井よしこ氏の「野田首相に申す」の連載も結局今回が最後になるんやろうな。この2週間後民主党に天罰が下り、野田首相は前首相になった。それにしても選挙がらみはややこしい。公示前後から開票まで名前や顔だすと結局公平やなくなるという理由でこれどこの誰かみんなが分かっとっても候補者の名前や顔の写っとる写真も掲載できんのである。一般にテレビ、新聞の順でうるさい。週刊誌や雑誌はあんまし関係ないのでいけいけできる。そりゃあそうや。締め切りから発売までけっこう日数がかかるからもう遠慮しとったらなんもできん。それにしても民主党政権下の3年間、我が国は周辺のゴロツキからペロペロなめまくられまくった。これで北が核弾頭小型化したら、日本列島全土からビバリーヒルズまでいつやってくるかもしれん核攻撃の脅威にさらさることになったのである。分かっとんかいな・・・前民主党政権より新政権がまともなことを祈るばかりである。またこの前日尼崎事件の主犯角田被告が兵庫県警本部の留置場でおんどれの首を締め上げて自殺しよった。これも北のミサイルという重大事件に隠れてしもうたが、ごっつい大事件というより、警察の大失態やで。