正論 10月号

正論 10月号
■発行産経新聞社
■定価740円(税込み)

今回の連載は終戦の日の正午の靖国神社の写真と原稿寄せさせてもろた。今年の8月15日も暑かった。正午すぎには35度を上回った。しかし英霊がいた南方はもっと暑かった。しかも今年は韓国の国会議員団が靖国の杜に嫌がらせに来るという情報が駆け巡ったたため、まる半日、一番暑い時間帯にずうとたち続け、歩き続けた。今年は例年以上に参拝者が多く、しかも若者が目だったが、まだ目だった方々も多かった。外国人の方々である。外国人と一口に言ってもさまざまやが、見かけで目立つのはやはり欧米、アフリカ、東南アジアの方々である。靖国神社は何も外国人は立ち入ってはあかんなんて一切言うてない。境内で靖国神社とそこに祀られている英霊を侮辱したり、破壊しようするやつはたとえ日本人やろうがお引取り願うやろうが、別に春には外国人が境内で花見したって構わんし、初詣しにきてもええのである。ただし、それでも秩序守らなあかん。政治家、閣僚、首相だけでなく、一般のかたでも公式参拝なら、鳥居くぐらずとも違う入り口、ゆうしゅう館のほうから入るが一般参拝は鳥居くぐって、大村益次郎の銅像見上げて、また鳥居くぐって、水打ちして、手と体清めて境内はいって、お賽銭入れ、目をつぶり、手を合わせ、英霊に感謝するとまあ正式な作法はちょっとあやしいがだいたい皆そうしている。ただし、終戦の日のこの日は参拝者が普段にまして多い。しかも暑い。もう鳥居くぐるとこから行列、なかなか進まん。それでも皆汗だらだら流し、だまって順番を待っている。ただし境内に向かって右側は帰りの人のために空いている。また参拝の前にゆうしゅう館に行く人はあんまりおらんか・・・やっぱ参拝してからゆうしゅう館行くわな・・・まあその空いてる右側から割り込みする不届きものがおった。もちろんわしらも正午がちかづくと参拝の行列を前から撮るため空いている右側を通り、前に回りこむが、まあ割り込みするのもたいがいへらへらして罪悪感も見えん。遺族の方には高齢の方もおられる。ふつうそんなお年寄りのまえで、ヘラヘラして割り込まんわ、日本人なら。でも一見日本人。はいそのとおり、参拝するどころか、境内で立小便したり、火を着けようとしたやつらの言葉をたいがいしゃっべとる。その辺の不快感を取材したのを紹介させてもろうとる。取材陣も多かった。嫌がらせにきた韓国国会議員団のせいもあって。特に外国の。毎度のロイター、AP、に加え大陸系と半島系が。どうせ絶対靖国神社が、日本人が悪いという報道しかせんし、日本人の美意識紹介しようもんなら、ソウルや北京の本社も焼き討ちにあいかねんから、もう必死で日本をこきおろす、靖国にインネンをつける、英霊を愚弄するネタを捜し出すか、作り上げる。そんな連中もジャーナリストでござあいと、靖国神社に取材申請に来ると、日本人同様受け入れられていた。ただ向こうではエリート意識丸出しで、マイクやカメラに社名のステッカーべたべた貼っていたはずやが、境内ではひかえめであった。他には白黒グラビアの「私の写真館」の川添恵子先生、あのロンパールームに出演されとったんすか。わしもよう観てましたが、きっとそのときに拝見しとったんでせうな。正論ご担当者からごいっしょに新大久保の韓国料理に連れていってもらった際、帰りに通りにあふれていた韓流スターのバッタ・プロマイドとそれに歓声をあげていたおばはんらに眉をひそめられたのを思い出しました。さらに八重山日報編集長の仲新城誠氏の「対中最前線 国境の島からの報告」の連載も驚いた。何がて、沖縄に仲新城氏のような中立な新聞人がおったこと・・・もあるが、中国の公船がすでに、日本漁船拿捕し始めたというのである。それが証拠にわしといっしょに尖閣に上陸した現石垣市議の仲間均氏が中国の海警船が仲間氏の乗った船の目の前でゴムボート降ろそうとしとるとこしっかり写真撮っとるのである。尖閣海域である。海保がそばにおらんかったら、もう上陸するは、日本の船拿捕するは、やりたい放題や。