菩薩行 第2号

菩薩行 第2号
■発行法華宗宗務院
■定価檀家衆に無料で配られてると思う

週刊文春臨時増刊号東日本大震災特集に掲載された名取市ゆり上地区日和山で震災直後撮られたわしの写真をご覧になり、編集部に連絡されてきた。ここ名取のゆり上は住宅街一面、根こそぎ津波に流された。奇しくも同じく津波に襲われた石巻にも同じ名の日和山という名の丘があるが、ゆり上の日和山は石巻のよりだいぶ小さい。この上に神社もあったがそれも鳥居ごと流された。ど根性桜と呼ばれた津波に倒されながらも1月後に花を咲かせた桜の木もここにあった。このあたりで唯一の高台のため、この上に登ると津波の甚大な被害が一面に広がって見えるため訪れる方が後を切らない。そこに立てられた数多くの卒塔婆も写っおり、そのひとつが法華宗だったため、そのカットを譲って欲しいという連絡であった。写っている人物のお願いやったら是非もない。原稿料も発生せず、差し上げたら、掲載誌を送ってくださった。わしは法華宗に限らず、宗教には深入りせんが、それがオウムのように重大な犯罪にかかわり、取材対象になれば別である。本誌は法華宗に関わるさまざまな団体の僧侶や檀家衆が東日本大震災にどういう活動活動を行ったかという特集であるが、巻末には各宗教団体に震災アンケートへの回答も掲載されており、まあさまざまな団体があり、その各々が被災者への心のケアを各々の宗派に沿って行ったかが連なり興味深かった。