正論 12月号

正論 12月号
■発行 産経新聞社
■定価 740円(税込み)

本12月号からわしの「不肖・宮嶋の現場」のご担当が代わられた。別にわしの連載のせいで飛ばされたわけでは当然なく、編集長もごいっしょに異動されたから、産経新聞としては定期的な異動なであろう。それにしても10月に異動とはちょい変わっている。この異動は本誌後書きといえる「操舵室から」にもちゃあんと新編集長がご挨拶されているので、わしもこの場をお借りして今までのご担当の川瀬弘至氏の労をねぎらいたい。本当に長い間わしの写真はええとして、拙い原稿とご格闘していただきご苦労さまでした。新天地社会部でのご活躍お祈り申し上げます。本当にありがとうございました。これでわしの連載が始まったころから残るは正論の名物編集長でもあったが現在は別冊の編集されている上島嘉郎氏だけになってしもうた。さてと今回の連載ではPAC3と並び、わしの本誌連載最多登場になるであろうMV-22 オスプレイにまたまたおでまし願った。
というても、部隊は沖縄普天間でもアメリカ西海岸でもなく、滋賀県は饗庭野演習場、なんで本州のしかも小沢一郎センセイとつるもうとされた女性知事が仕切る滋賀県なのか?それはなにはさておき、日本国内の米軍基地の7割以上がある沖縄の負担軽減・・・のつもりやが、その内地の国民の配慮が沖縄県民に素直に伝わるかどうかは、オスプレイが滋賀に来る前から疑問視されとったことだけは確かであった。しかし問題はそれだけやなかった。当日は台風26号が日本列島をなめまわし、伊豆大島では40人以上の犠牲者をだした翌朝であった。たとえ悪天候のせいであろうと、もし事故なんて起こそうもんなら、もし民間人の犠牲者でも出そうもんなら、そら見たことかと、沖縄をくいもんにしとる左巻きのプロ市民を喜ばすだけである。せやからこの日のフライトは絶対無い、訓練はぜーんぶ中止やろと覚悟しとったら、オスプレイはきっちし予定通り岩国を離陸した。
従来のCH-46 シーナイツの2倍の速度、3倍の積載量、4倍の航続距離を誇るオスプレイにかかると岩国から滋賀は40分とかからない。しかも給油なしで往復できてまうのである。それにも増して防風雨をものともしないパワーを見せ付けた・・・なのはええんやけど、この風雨のなかずうと外で待ち続けて、全機材が修理行きや。最近はこの出版不景気、修理代は事情にかかわらず、全額カメラマン負担や。この写真が掲載されて、なんぼギャラがでるか知らんが、大赤字なのも確実や。