孫の力 15号

孫の力 15号
■発行 木楽舎
■定価 880円(税込み)

まさか熟年雑誌からお呼びがかかるとは思わんかった。タイトルから察するように、孫の気を引くための月刊誌やが本号から内容を一新した。わしは孫どころかガキも、わしが知る限りやがおらんのに・・・しかし世に雑誌数あれどこんな熟年雑誌が定期的に発行されていたとはうかつにも知らんかった、というより、これからどんどん進行する少子化で高齢化は必至、決して少なくならないので定期部数は確実というわけか。表紙ノペンギンのキャラクターは「ペンジイ」と呼ばれる齢60年、本誌リニュウアルのシンボルキャラクターだそうな。語呂もええ。巻頭インタビューはあのパリダカで優勝したあの篠塚建次郎さん、レーシングスーツに身を包んでおられるが、しわが深くなられている。撮影は立木義浩先生やからビジュアルにはゼニを惜しまん、さすが目が肥えた熟年がターゲットである。水戸黄門のお約束の入浴シーンみたいに熟所の入浴シーンが、本号ではよしもとのシルクさんが有馬温泉に浸かってる。わしも今年の正月には指の治療で三が日は有馬の黄金の湯に浸かった。しかしこの「孫の力」のお座敷に呼ばれたのは特集の「死ぬまでマンガ」の一人としてインタビューに答えた。特に「ドキッとした作品」ということで望月三起也先生の「ワイルド7」とあまりに有名なモンキーパンチ氏の「ルパン3世」、結局インタビューは「ルパン3世」のほうで受けた。ルパン3世を初めて観たのはテレビが先、原作はクレヨンしんちゃんも連載されてた双葉社の「アクション」に連載されていた。美人はいい人で優しいというガキのイメージを峰不二子が見事ぶちこわしてくれ、大人への一歩を踏み出させてくれた。付録は「孫にゲキウケグッズ アンド アイテム」という小冊子、こっちはまあモロおもちゃのカタログ、「人気キャラクター・トイ完全ガイド」であった。