ストライク アンド タクティカル マガジン 

ストライク アンド タクティカル マガジン
■発行 (株)SATマガジン出版
■定価 1,680円(税込み)

SATマガジンが本号からリニューアルした。その記念すべき「リニューアル第1号」の表紙にわしの写真を使われ、光栄の限りである。表紙からして前号よりずいぶんシンプルすっきりしたものの。空がハイライトに白くトンだとこに日の丸を描くところに造り手の愛国心が感じられる。表紙の紙質だけは前号までと同じく厚手で光沢活面やが中身の紙質も厚い上、絹目、いや半光沢と絹目の中間ぐらいのしぶい大人の雑誌らしいシックな感じで、わしは表紙に使われたからやないが、本号からの方が好みであるが、それはまあ予算もあるやろうが、本全体が変わったことからして、リニューアル第1号の特集は「変わる世界」(CHANGE THE WORLD)、リニューアル特別企画としてはSATマガジンの浅香編集長の交友を通じて防衛ジャーナリストの桜林美佐氏となんと靖国神社の偕行文庫で対談させてもろた。これまたリニューアル企画の第1回、タイトルはNHKの大河ドラマというより、東京の桜開花の目安とする靖国神社の桜の下でごいっしょしたからか、「八重の哲学」。桜林氏は新作「武器輸出だけでは防衛産業は守れない」を世に出したばかり、わしも拝読させていただいたが、経済の面から国防を語れており、目からうろこというより、今まで自分がいかに無責任に国防を口に出していたかとショックの連続であった。桜林氏のおじいさまは警視庁の警察官でもあられたが、出征され、インパールで戦死され、ここ靖国に眠っておられる。陸軍中尉として中国大陸に派遣された母方の祖父も宮崎の海岸線で兵役に就いていた叔父も帰還した宮嶋家とは靖国に対する想いが全然重い。神社境内の一般に非公開の偕行文庫にも神社のご配慮から入れ、貴重な資料を拝見させていただいた。「おお!すごい!こんなものまで・・・」の連続であったが、特に歓声をあげたのは拙著「私の異常な愛情」でも紹介させてもろた映画「日本の一番長い日」のバライタ白黒プリント集。まあ何百カットもきれいなフェロタイプで乾燥されたプリントであった。ラストの皇居前で黒沢年男演ずる畑中少佐の自決シーン。あれサイドカーからビラ撒くシーンも含めてゲリラ撮影やったそうである。他にはこれまたわしの写真ぎょうさん使ってもろた、UNMISS、南スーダンへのPKO派遣、レイアウト、編集もシンプルでしぶい。ごてごて写真掲載するより1ページ1カットか、見開き1カット。まあもとがエエ写真やし、というたって、ここまで南スーダンのPKO、自衛隊平和維持活動の写真ぎょうさん使ってくれた媒体はなかった。20年前のニセコの冬季レンジャーの戦友松木3尉がなんと当時の派遣部隊指揮官でまさかアフリカ奥地で20年ぶりの再会を果たすとは思わんかった。このSATマガジンの誌面以外やと、正論白黒グラビア1ページ、今年のカレンダー2月、その2月の写真も掲載されたが、やっぱ表紙の写真がええわ。これ作品になるぐらいとまさに自画自賛しとるが、ポスターにも再採用されたので、そちらのほうが写真でかくつかわれてるので、ぜひその手にとってご覧ください。あのポスターは売ってないんやろか?わしもあと10部ぐらい買いたい。