MAMOR マモル 2月号

MAMOR マモル 2月号
■発行 (株)扶桑社
■定価 550円(税込み)

SATマガジンに続きまたUNMISS 南スーダンへのPKO派遣の写真にお座敷がかかった。めずらしい。自腹切ってまで、あんな遠くまで行っときながら、しかもけっこうシブイのが撮れたというに、帰国直後は全く見向きもされんかったのに、今になってばたばた買い手がついた。UNMISSの特集 REPORT AND VOICEのレポートで写真2点、あと数少ないが、PKO関係者、南スーダン行ったことのある方々のインタビューをボイスで紹介され、わしも数少ない南スーダン行ったことある報道関係者として登場させてもろた。顔写真も掲載されとるから、インタビューに応えとるんやろうけど、これどこやろ?インタビューカットに加え、当地の写真は正論でも使用してもろうた、自衛隊とカンボジア憲兵との出会い。20年前日本が初めて参加したPKOがUNTAC、国連カンボジア暫定統治機構で600人の自衛隊施設大隊とCIVIPOLI、文民警察官であった。当時はPKOは日本国内でも世論が二分、国会でも牛歩なる世界に恥さらした。内戦終結直後でPKOを受け入れざるをえなかったカンボジアが20年経ってPKOにMILIPOLI、憲兵を派遣するまでになったという感無量のシーンやったんやが、さっぱり見向きもされんかった。他にはわしが部隊を訪れたときの指揮官、松木2佐もインタビューにお応えされている。松木2佐とは23年前、北海道ニセコ山系で冬季レンジャー取材時初めてお会いした。松木2佐は当時少年工科学校出身で3等陸尉で若きバリバリの山岳ゲリラ教官、特にスキーがお得意であった。自衛隊でいうスキーとはゲレンデスキーと違い、スキー履いたまま転落したら春まで遺体回収できんようなニセコアンヌプリの北壁登ることである。UNMISS指揮官で松木2佐も制服を着ている時間が残り少なくなりつつあり、最後のお国へのご奉公のつもりの意気込みであられた。UNMISS指揮官としては昨今韓国軍への弾薬貸与で話題になった井川賢一1佐もやはり23年前からの知り合いである。当時の井川1佐も当時3等陸尉、防衛大学出られたばかり、井川3尉の同期はバブル真っ盛りに卒業され、防衛大史上初の卒業後任官拒否3けたに及び自衛隊に残った井川3尉らはそれはそれは肩身がせまいというか、針のむしろやったという。逆やないか、バブルにもかかわらず、民間のたっかい給料にも目がくらまず、あえてきっつい軍隊生活を選んだから、えらい、と言われて当然やのに、逆やったのである。おまえらがしっかりしてへんから、3けたも任官拒否しよったんやと。その周りのプレッシャーからというだけではないやろうが、井川3尉は正式に陸上自衛隊入隊して3等陸尉を拝命してしばらくして、自衛隊のなかでも最も過酷といわれた「幹部レンジャー教育課程」に自ら進まれ、その取材で最終想定に同行して、血反吐を吐いていたわしと見知られたのである。井川1佐がジュバでUNMISS指揮官時、治安が悪化、韓国軍から政府、国連を通じ弾薬の緊急貸与の要請があったため、日本政府が緊急的、人道的観点から、貸与を決定、実行された。これに左マキがインネンつけよったのである。シビリアンコントロールがないがしろにされてるやて?あほや、ちゃんと両政府と国連通じてきた要請を日本政府が認めたかられっきとしたシビリアンコントロールに沿ってやないか。歯止めがきかなくなり、エスカレートするやて?あほや、それやったら朝鮮人は暴徒に襲われて死んでもええというとるのである。左マキ自身が。そのときなって「なんで自衛隊は助けなかった!」逆インネンつけるつもりやったからに他ならんな。問題は相手が韓国やったことや。現場指揮官同士は貸与が実施され、感謝と友情の印をあらわすという、軍人対軍人いや人として当然の態度を韓国軍指揮官はちゃんと示されたが、本国が日本に助けてもろたいうのが気に入らず、韓国政府は「助けてくれと頼んだおぼえはない」やの「緊急やなかった」やの言い出し現地両国部隊や日本人にとっては韓国人のせいでまた後味の悪いものになっただけや。井川3尉はその後陸上幕僚監部広報室に広報幹部として配属されそこでしばらくわしらとお付き合いが続いた。他には「自衛隊広報室総決算」がおもろかった。わしらの取材の第一の窓口が広報室やから井川1佐の例を出すまでもなく、わしらと付き合いが始まり知り合いも多くなる。これ見たら、けっこうというか自衛隊広報は結構取材だけやなくドラマや映画に協力されている。昨年はドラマ「空飛ぶ広報室」が大ヒットしたが、まさにいつもは脇役の広報室が主役になったドラマであった。しかしあれTBSやろ?TBSというたら「3年B組 金八先生」やろうが、あの記念すべきだ一回目で卒業生が自衛隊に入隊しようとするのを金八先生や校長が止めるシーンがある。そこでの台詞がまああまりにひどかった。ビデオでてるのなら見てみよう。阪神淡路大震災や東日本の前とはいえ、TBSの自衛隊への理解はさっぱり、反感はすごかったが、その同じTBSが「空飛ぶ広報室」つくったのである。隔絶の感がある。