日本カメラ 3月号

日本カメラ 3月号
■発行 (株)日本カメラ社
■定価 840円(税込み)

写真家に聞きました。増税前にこれだけは入手したい。の特集に参加協力させてもろた。たった3パーとはいえ、我々の機材は元が高いから3パーでもばかにならん。わしがもっとるいっちゃん高い機材は超望遠、定価で100万以上、3パーで3万違う。もちろんお国のために使ってくれるんやったら喜んで払わんでもないが、あえて名を出さんが、ろくでもない国賊国会議員の歳費にも使われるんや、これまた。それでも、それでも払わんわけにはいかん。まあ税金のグチはこれぐらいにしといて、そりゃあ増税直前やろうが、後やろうが、まだ手に入れたい機材はわしにもある。そんなんきりない。が、最近仕事で借りてきて、こりゃあ欲しい、けど高っ!しかもめったに使わん。で、24mm F1.4これはエジプトの革命で世界ランカークラスのカメラマンが使うとるのと、その作品を見て即買った。で、全然使う機会がない。もととろうにも使う機会がほとんどないから、何年も先になる。そのときには」もっと解像度ええ新製品が出とる。それと17mmのTS,アオリができるキャノン独自の35mmカメラでアオリができるやつ、しかも被写界深度がめちゃ深い17mm。こんなん建築写真が専門のやつしか買わん。でも買って一回も使ってない。たぶんこれで仕事するのはわしが足あらうまでに無いんとちゃうんか?誰か買う?でわしが増税前に買うとしたら、そんな条件の機材、まあ共感する同業者もけっこうあるんちゃうんかというチョイスやろう。あっ選んだうちのひとつ85mm F1.2はFDレンズつまりマニュアル・フォーカスレンズではなんと大学2年のとき、あの当時からでかい、重い、ヘリコイド硬い。もちろん使いこなせず、宝の持ち腐れで、キャノンがAF専用にマウントごと変えたあとは、それに懲りて結局現在まで買わずじまい。あとはフジフィルムのX-E2を荻窪圭氏があげておられたが、わしもわしもやで、とうなずいた。わしは普段持ち歩きようにミラーレスは当時の高級機・・・それがなんとパナソニッゥ製。いまはほとんど使ってない。先日わしの写真展に顔をだしてくれた小原玲氏が店頭発売前のこのX-E2を知っており、わしも薦めてくれた。ローパスフィルターなしというようわからん機能があるらしいが、高いわ。わしが無理して買っても絶対もととれんやろ。他には白石ちえこ氏のお買いだめのフィルムと印画紙。わしもどないしょう?白石氏はフィルムはコダック、印画紙はイルフォードやが、わしはデジタル買う直前はフィルムはフジフィルム、印画紙はイルフォード、フィルム現像はLPLのステンタンク、引伸機もイルフォード。どないしょう?今この時期にさえすでに調達できん。数年前一ノ瀬泰造カメラマンのお母様に暗室用品届けるというテレビの取材協力のときも銀一で暗室用具一式揃えようとした。さすが銀一世界の一流品がそろっていたが、予算がわしの当時の年齢かける一万、当時40の5,6かいな?で、引伸レンズが当時で国産の新品がなかったのである。焦点距離はたしかお母様信子さんブロニーまでやられてたから、50mmはなんとか、フジノンがあったんやが、75mmはローデンシュトック製しかなかった。ローデンシュトックはもちろんええレンズなんやが、いかんせん高いし、なじみがうすかった。ああもうそんな深刻な時代になったんやな・・・と実感した。なんとか予算内に収まり、佐賀の武雄のお宅まで届け、説明がてらごいっしょに泰造さんがカンボジアやなくて、サイゴンの病院に米軍の将軍が慰問に訪れているシーン。これを8X10で、さらにわしのカンボジアのPKO取材のとき、タケオで撮った小学生の通学シーン、これを半切で、一ノ瀬宅の浴室でなんとバライタでプリントした。わしがこの作品を選んだのはここが武雄、写真も一ノ瀬先輩が亡くなった国、カンボジアのタケオ、信子さんがセレクトした一ノ瀬先輩の写真集「もう帰ろうよ」にちなんで帰宅シーン、ではなくほんまは通学シーンなんやが。この後も佐世保取材のたびに武雄に宿泊し一ノ瀬宅におじゃましようとしたが、いつもお留守であった。あっ昨年いやことしにはいったときそばをよる通りがかったときはあかりがともってたから、どないしょう、もう遅いし・・・で結局訪れる機会を失ったがまた行こう。