夕刊フジ 7月24日号

夕刊フジ 7月24日号 夕刊フジ 7月24日号
■発行産業経済新聞東京本社
■定価 140円(税込み)

今回の連載はリムパック2014(環太平洋合同軍事演習)に参加している中国海軍のパクリイージス艦について述べさせてもろた。リムパックを取材するのはわしは2度目、前は前世紀の1998年、ただし場所は前から変わらず、ハワイである。前回はリムパックの直後というかほぼ同じ時期にロシアのウラジオストックで日露共同訓練もあったので、そんな長い間はハワイにおらなんだ。というより陸で、ホノルルで滞在したのは1泊ぐらい、空港から直接真珠湾に停泊していたイージス艦「きりしま」に乗艦、以後ずうと洋上生活やったのである。そのときは海上自衛隊は洋上部隊だけでイージス艦はじめ9隻の艦艇を派遣、参加しており、今年の2隻と比べるとド派手であったが、それほどアメリカ以外からの参加国が増えたということであろう。もちろん日米と主義主張を異にするする共産党一党独裁の中国が参加するなんぞ夢にも見んかったが、まあそんな中国が自称というかパクリイージス艦を自慢するだけのためにわざわわざ太平洋運んできよったのである。まあ目の前でそのパクリっぷりをじっくり見たら拉致されてまうから見れんかったが、外から見せてもろた。写真も今回はわしが撮影したそのぱくり「海口」名前だけは「ドクト」やの「安重根」やのおぞましい名を軍艦につける韓国海軍よりましやが、その実力はほんまに張りぼて。詳細は本連載にもページの都合で詳しく述べられんかったが、艦内がみょうにかたづけられすぎとるのである。中国といえばパクリ新幹線でもそやが、自分のモン以外の乗り物が汚い。しかしこのパクリイージスはむちゃくちゃかたづいてるというか、艦内スカスカなのである。船にあるべきものがなく、ないものもないのである。たとえば艦内は消火器なんかの丸いころがりやすいものは必ず固定されている。あまりぎちぎちに固めてまうと、先日の韓国の貨客船沈没事故の際、救命ボートがガチガチに固定され親船が沈みかけ、300人の高校生を含む乗客が助け待っとるのに、救命ボートを開けず、被害が拡大したようにいざというときにすばやく取り出せんと意味ないのである。そんなささいなノウハウさえ長年の経験から完成されてきたのである。それやのに消火器自体が見当たらんのである。消火器だけやない。消火ホースに応急工作に使う斧、浸水時に当てる角材など日米の艦内には必ず見えるとこに置いてあるもんがないのである。食堂らしきとこのイスですら固定できる構造がないのである。このパクリイージス排水量、自称5千トンというとるから、日本のイージス艦よりちょい小ぶりぐらい。まあ軍艦としたら巡洋艦クラスに中国はいれとるのやから、あんまり揺らさんのやろ。せやけど軍艦は速度が速い。最大戦速で舵切ったら結構傾き、ゆれるはず、というよりこの艦内やといすが飛び重いドアが勝手に動きけが人が出るはずである。これは速度上げた戦闘訓練やってないとちゃうか。日清戦争で日本の連合艦隊に沈められた反省やノウハウが続いてない証拠やろ。こんな国がパクリとはいえイージス艦や空母持ってもたんやから、近い将来事故起こすわ。原稿はこのパクリイージス目の前にして書いたから当然ハワイから送稿した。同じ宿には軍艦の専門家でもある柿谷哲也氏に菊池雅之氏もおられ、専門的な情報をお教えくださったから、わしの原稿とはいえかなり正確やで。ほかには表紙にもある中国海軍がこのリムパックにスパイ船も派遣し、当地ハワイでは大顰蹙を買っていたのもホンマである。2面で中国海軍の参加艦艇の指揮官が記者会見に臨んでるとこの写真も掲載されてるが、これ共同から買った写真やないかえ。わしもせっかくハワイまで来て、この会見もしっかり取材しとんやからわしの写真使ってくれてもよかったのに・・・わしの連載と同じ紙面ですがな、安うしときまっせ。9面にも関連記事と注釈あるけど、これはわしの連載のことやろ。この2面の記事もハワイ発でわしが原稿送ったほうが信憑性あがったというもんや。ちなみに中国のこのスパイ船、まあ情報収集船というんやがげんちでかなり顰蹙買ったのは述べたとおりやが、別に敵国の演習は電波にしろ、戦術運動にしろ情報収集にもってこいや。それが公海上ならなんら問題ないし、ロシアもソ連と呼ばれていたころ、このリムパックに情報収集船を派遣しいろいろスパイしとったし、日本を仲間はずれにした中国とその属国との合同演習にわが海上自衛隊の護衛艦が警戒監視に派遣されるのも当たり前や。まあ中国はそんな護衛艦「ゆうだちやその艦載ヘリ、SH-60に宣戦布告ともとれる射撃管制レーダー照射しよったのである。ただし今回はその中国海軍は米海軍から招かれ、合同訓練に参加しとるのである。ここがロシアやほかと大きな違いというか」全く違うとこである。そのロシアも前回今回の中国同様リムパックに招かれ参加したが、まあ新参者の常であんまし雰囲気良うなかったらしいが、それでもスパイはせんかった。これたとえばセレブのパーティーに「最近おたくも羽振りがええやんか」と招待されたが、他の招待客がクロークに預けた荷物や上着のポケットを勝手に金目のもん探し回り、見つけたらぱくるのと同じや。そんなことも分からんのである。あの国は、あっ、もう一国あったか。