正論 10月号

正論 10月号
■発行産経新聞社
■定価 780円

今月は「朝日新聞炎上」がタイムリーなネタになったが、連載の都合上ハワイで執り行なった「リムパック2014」(環太平洋合同軍事演習)になった。2月続けてにもちゃんと訳があるんやが、選ばれた写真はわりと地味目。原子力空母の発艦シーンやったらもっとすごいのが他にもいっぱいあったんやが・・・しかし今回乗艦した原子力空母「ロナルド・レーガン」は東日本大震災の際、横須賀が母港の「ジョージ・ワシントン」が改修中やったため急遽東北沖まで派遣され「トモダチ作戦」に参加した日本人になじみが深い空母なんやが、わしはこのときが初めて。しかも空母フライト・デッキのしかもシューターのすぐそばからの写真取材は初めてであった。過去2回はいずれもヘリからの空撮であった。上空パスしてもあれだけの轟音である。それがフルパワーで文字通り目の前である。まずは耳栓、その上からイヤーマフという2重の耳防護、それでもすさまじい衝撃が足元から襲ってくるのである。まあアメリカはこんなんを11隻もっとるのである。ほかには今月はもう朝日の捏造、ヘタレな言い訳ネタばっか。まあこれは産経の出版物に限らず、朝日以外の全メディアがやったが、「強制連行された従軍慰安婦」ではわりと朝日と近い論評を展開した毎日新聞までもがしれーと朝日を批判したぐらいである。まあさきに朝日に打たれて、あわてて後追いして引っ込みつかんようになって、30年以上たって「あれ捏造よーん」といわれて、面目丸つぶれやかであろう。他にはジャーナリストの櫻井よし子氏、同じく門田隆将氏、産経新聞で河野談話の大スクープあげた編集委員の阿比留瑠比氏らによる朝日新聞追求のタイトル「廃刊せよ!・・・・」はまだ手ぬるい。取材や新聞刷る暇あるんやったら、自分らが損なった国益、我が国の名誉も回復するため身を粉にするまで、こんどは自分らが日本人や政治家に強要していた土下座をしてでも国際社会に訴え、聞き入れてもらうしかないと思う。もちろん給料なしでも。さらに他には元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏の「なぜ吉田清治の虚言を見抜けなかった」なんて30年もたって今更何言うてんねん。まだわからんか?朝日に足らん・・・というか無かったもんは「謙虚さ」や。つい最近もあんなあやしい全聾でさえないインチキ作曲家を「現代のベートーベン」と持ち上げ取ったやないか、こいつもオウム事件もいやその他もろもろの大事件も週刊誌や雑誌がはじいたネタをことごとく黙殺しとったやないか、野村秋介氏が朝日車内で自裁したとき、それを目の前で見ていた当時の出版局長は何こいた?あの時もそうやけど朝日には真摯に謙虚になって態度を改める機会は何度もあったで。今回の杉浦編集局長のまるで他人事みたいなヘタレ言い訳読んでさらに確信した。すでに遅きにきっしたで。