夕刊フジ 10月2日号

夕刊フジ 10月2日号 夕刊フジ 10月2日号
■発行産業経済新聞東京本社
■定価 140円

今回は朝日新聞が池上彰氏の朝日新聞に批判的な連載をボツにしかけた件とその後の朝日新聞の過去のそして現在も続く悪行を批判する各いやほとんどのメディアの朝日批判報道に対する行き過ぎたと池上氏が見る件に対して、わしのしょうもない意見を述べさせてもろた。池上氏とはご自身の番組に一度お呼ばれしたときに、お話させていただいた。スタッフの方ともども、打てば響くがごとくのすばやい対応、またわしごときにも噛んで含んで聞かせる、話し方は天性の聞き上手から来るもんやろう。NHKの子供ニュースを担当されてたときから、ガキにでも国際情勢から経済まで理解させるのは余人をもって替え難いと認めんわけにはいかん。わしも今回の海外出張前に成田のゲート直前の名税書店で池上氏が著書の「世界の宗教」買わせてもろうた。ややこしいイスラム教の宗派を分かりやすうく、説明され、神道にまで踏み来れ、実に勉強になったが、シンガポールに着く前に読んでしまった。拙著も成田の書店で売ってくれんやろか?今回の連載のテーマのきっかけはもちろん朝日のええかげんな反日報道とそれを認めた社長のうわべだけの謝罪会見やが、その後の毎日新聞まで加えた朝日のこれまでの悪行にたいする批判報道にたいするカウンター批判記事を池上氏が今度は週刊文春に掲載したのである。ほかならぬ朝日に批判的なメディアの急先鋒の週刊文春誌上でこれまたほかならぬ週刊文春の朝日に対する批判記事のタイトルに噛み付いたのである。たしか週刊文春のタイトルはデスク、編集長の専権事項。編集長もさぞかしくやしかったやろうが、池上氏の原稿はなんらボツになりうことも、削られることも、遅れることもなく掲載された。わしは週刊誌媒体のメインの舞台が文春やから、この英断というか当然の判断を良しとわしが言うのはちょっとしらじらしく聞こえるからあんまし気が進まんかったが、まあしゃあないか。