ストライク アンド タクティクル マガジン 
2015年1月号

ストライク アンド タクティクル マガジン 2015年1月号
■発行 SATマガジン出版
■定価 1,728円(税込み)

今年最初というか年末、新年号の出版である。このたびの連載はパプア・ニュー・ギニアへの練習艦隊入港とかのラバウル、ウエワク取材である。この夏の取材を寒い寒い年の瀬押し迫ってからというのも何やが、パプア・ニュー・ギニアは年中熱帯雨林気候、まあ違和感もないやろ。熱帯イコール マラリアの汚染地域、マラリアのみならず、今年夏東京でも流行したデング熱も当然大流行してる地域、蚊対策には万全を期し、電池式の蚊取りは常時腰からつるし、蚊取り線香も宿のドア外で絶やさず、さらに朝出かける際と宿にかえって来た際はワンプシュ蚊取りをプッシュウ!とやった。ワンプッシュ蚊取りも電池式も効いとるのか効いとらんのかようわからんが、一番効いたんちゃうかと実感あったのが、スキンガード。これ圧縮空気のボンベは今航空会社が危ないとかぬかして見つかったら勝手にぱくられるから、プッシュ式のを持参して常に持ち歩いた。汗かいて流れてはまた塗ってと一日何回も塗るから一本3日ともたん。それでも薄手のズボンやTシャツの上から、また塗り漏れたとこをまるで「耳なし法一みたいにピンポイントで集中的に刺されたが、潜伏期間をすぎても幸いにも発症せずであった。パプア・ニュー・ギニアは現地日本大使館ではPNGと略して呼んでいたが、このPNGでの脅威は何も蚊だけではない。もっとやばいのが首都ポート・モレスビーの治安の悪さであった。まあ宿の真前がきれいなビーチやが昼間でも誰も歩いてない。ホテルの部屋のドアには3重ロック。エレベーターも廊下一区間ごとにバリアがあり、開錠せんと外にも出れんのである。まあそれでも実際は取材するためには結構一人で出歩かざるをえん。まあ相当やばかったんやろうが、十分安全にはゼニと気を使った。さらにPNGで一番の収穫は元回天搭乗員の川畑静氏と知り合えたことであろう。ウエワクではその川畑氏の経営されてる「ニューウエワクホテル」に2泊滞在した。もろ海を見下ろすコテージ風のホテルで料金も良心的、そしてなにより地の刺身はじめ日本食が食べれる。近くには中国系のホテルがウエワクまで進出し、ブイブイ言わせているが、やはり日本人経営のホテルのほうが安心である。川畑氏は安倍首相も会いにきたぐらい、ホテル経営のかたわら英霊の慰霊碑の管理、維持も毎日欠かさない。その川畑氏が練習艦「かしま」の艦上レセプションに招かれたカットを使用している。他にはわしもその場におったんやが、柿谷哲也氏がハワイで取材した特殊部隊母艦「インディペンデンス」も紹介されている。タイトルでは初潜入とセンセーショナルやがわしも中国人までなぜか大量にまぎれこんだメディアツアー、もっともわしも柿谷氏についていかんかったら、この「インディペンデンス」の取材価値が分からんかったが。この艦せいかくにはLCS(Littoral Combatant Ship)。日本語では「沿岸域戦闘艦」。ぜひお買い上げのうえ、このもろスティルス艦のすごいシルエットにびびってもらいたい。ちなみに動力はジェット噴射。艦橋から操縦席まで中国人にまで見せる大サービスやったがすさまじいハイテク艦。こりゃあ中国人には当分作れんわ。さらに他にはわしの連載の直後は主役を張ったブラッド・ピッドも来日して宣伝してた「ヒューリー」の解説が宣伝材料用の写真とともに紹介されている。わしもぜひ試写会いって解説ぶっってきたかったが、お声がかからず、まあ映画は自分で金払って映画館で見るもんや。せやないとコキおろせん。せやけどワシはブッラド・ピッドならタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」が好きやな。