イカロスMOOK
海上自衛隊「ひゅうが」型護衛艦
(Jシップス 特別編集)

イカロスMOOK 海上自衛隊「ひゅうが」型護衛艦(Jシップス 特別編集)
■発行 イカロス出版
■定価 1620円(税抜き)

さすが専門誌まだ2隻しか就役してないヘリ空母型護衛艦「ひゅうが」型だけでムックとはいえ単行本出したのである。わしもこの「ひゅうが」型には縁が深い。進水式も自衛艦旗授与式にも処女航海にも参加したというか取材した。空撮も観艦式、日米合同訓練「キーン・スウオード」作戦でもさせてもろうたが、まさに空母なんやが、海上自衛隊ではDDHつまりへり搭載護衛艦もひとつつまり駆逐艦と言い張るのである。写真は海上自衛隊はもちろん、ミリタリーがメインの舞台の菊池雅之氏や柿谷哲也氏もめちゃくちゃ写真が提供されているが、わしはやはり実任務がメインの報道カメラマンである。本書でも今年はじめに親本となったJシップスに掲載された「台風30号に襲われたレイテ島に災害派遣された「いせ」「おおすみ」など全通甲板を持つ空母機動部隊的国際緊急援助災害派遣部隊が戦後69年たって、かつての栗田艦隊謎の反転以降初めてレイテ湾にはいったのである・・・なんてことを感動的に表現した。しかしあれから早1年か。早いのう。去年はこのレイテ取材が仕事収めやったが年末になって最後の掲載もレイテか?と思うたらまたこの時期に巨大台風がフィリピンを襲いかかっている。まあ今回は前回の被害を教訓に避難もスムーズやと聞いている。しかし今回の写真、原稿も2次使用になるんやろうが、掲載誌送られてきて初めて2次使用知ったで。しかし・・・本書に掲載されとる演習や海外派遣ほとんどわし行っとるやないか。これでこの「ひゅうが」「いせ」より50m近く飛行甲板が伸び、さらに外部エレベーターまで付けた「いずも」が来年3月就役したら、また忙しなるんやろか?「ひゅうが」が就役し、「いせ」が進水した直後に東日本大震災が発生、皮肉にも「ひゅうが」の持つ統合司令部機能があの未曾有の大災害への災害派遣で如何なく発揮された。そんな偶然はあのときで十分である。