正論 11月号

正論 11月号
■発行産経新聞社
■定価 780円(税込み)

今月の連載は日本のメディアで唯一やろか?北京で繰り広げられた、「なんちゃって反ファシズム、抗日戦戦勝70周年記念軍事パレード」実は「国民党政権の戦勝を共産党政権にすりかえる反日行事」に週刊誌カメラマンとして天安門広場にまで入れて写真撮れたんは。もちろん最初はアカンと思うとった。この前の7月4日の台湾でも同じ「抗日戦戦勝70周年」を謳った軍事パレードを取材したばっかやったし、台湾の国民党政権こそ前の大戦で日本が降伏を無条件で受け入れた戦勝国やから、その直後にうそっこのパレードなんか取材させるやろか?しかも日本人に、っと思うたが、これが受け入れよったのである。もちろんそれまでには多くの人が間に立ち、中国人の方にも多大なるお世話にもなった。が、まさかパレード当日、天安門広場で堂々と習近平やプーチンにレンズ向けられるとは思わんかった、って次々現れる新兵器、無人機から核弾頭搭載できる大陸間弾道ミサイルまで手が届きそうな距離から撮れるとは思わんかった。5月のモスクワでの毎10年ごとに大々的にやっとる対独戦戦勝記念パレードですら本番当日、赤の広場はいれたのは、夜になってからの野外コンサート、なんとかパレード撮れたのは野党指導者が暗殺された橋の上からやったのである。まあそれが北京では戦後70年もたってなんで今までなんもしてこんかったのに初めてやるのに、尖閣諸島をめぐっては敵になる日本のフリーまで入れたのか・・・読めたで。そこまでして見せびらかしたかったのである。この北京での悪趣味なうそっこイベントを。戦後70周年記念イベントではこの北京でのイベントが最後となる。せやから思いきし後だしじゃんけん的に特に台湾よりは大々的にやって、戦勝国をすり替え既成事実化させる必要があったのである。そのたくらみににあの韓国人UN事務総長まで乗ってしもうたのである。それに天安門広場はモスクワの赤の広場、東京の皇居前広場、カイロの解放広場よりも広いのに、テロ怖いからあんまり中国人入れられんからスペース余っとるのである。せやからわしでも入れよったのである。それにしてっもけったいなイベントであった。ノルマンディーで、モスクワで見た、市民が誰彼問わず集まって演奏したり、歌歌ったり、車両くりだしたりの自主的なお祭り騒ぎが全くないのである。そのかわりテレビでは延々反日番組流し続けているのである。ひどいのはオペラ、ロシア人と違い人口は多いが、芸術家の人材は皆無やから、悪趣味、下劣の極み、やっぱ歴史捏造しとるのは当の中国人からは見透かされとるんや。第一北京の小金持ちはこの交通規制が厳しく、生活不便になるこの時期は日本に爆買いツアーに出てるしまつやないか。ほかならぬ中国共産党政府が連休にしてしもうたんやから。おかげで、久しぶりに北京行ったけど、天気良かったでぇ。