夕刊フジ 3月24日号

夕刊フジ 3月24日号 夕刊フジ 3月24日号
■発行産業経済新聞東京本社2016
■定価 140円

今回の連載は今世間を騒がしている「待機児童問題」で我が子が保育園の入園面接かなんかで「落ちた」母親が腹いせに「日本死ね」とインターネットかなんかで訴えたことが国会の野党のこれまた女性センセイのおめがねにかない、国会で首相までが答弁させられるはめになった問題について述べさせてもろた。ほんまに世間の人々はこの母親と同じ気持ちなんやろか?なんでこの親子が落ちたのはほんまに保育士不足と社会環境のせいからだけやろかと疑問に思うたひとは皆無なんやろか?ほんまはわしの原稿ではもっと辛辣にこの運動とそれをあおる市民団体の胡散臭さを訴えたんやが、そこは夕刊フジの良心とかで、結構緩和されたが。で、結局この問題を国会に持ち込んだ民進党の女性センセイの不可解な政治資金問題にやぶへびになりよった。これやったゲス産休宮崎元センセイと似てきよったやないか。他には7面に「日活ロマンポルノ誕生45周年を記念した」「ロマンポルノ復活」あらたに撮影が始まるの記事が掲載されている。いやロマンポルノも興味あるが、そのすぐ下には今度は「若松孝二監督生誕80周年祭り」の記事も掲載されている。若松監督は数々の問題作を世に出したが、わしは「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」を見た。まあ従来赤軍ものが好きなわしは必ず見るはめにあったが。これは佐々淳行氏原作で映画にもなった「突入せよ。あさま山荘事件」が赤軍派の4人が警察に追われ山荘に逃げ込むとこから始まるのに対し、若松作品は浅間山荘事件が始まる前の大量リンチ殺人事件の実情がメインに描かれている。映画「突入せよ・・・」の登場人物も警察側は実名に対し、被害者の人質一家も加害者の赤軍メンバーも架空の名に変えていたのに対し、若松作品は実録のタイトル通り、永田洋子も森恒雄も実名。わしは若松監督が亡くなる直前、大阪のテレビ局のスタジオで偶然お見かけしたが、まあ存在感が大きな方やった。亡くなる前ということもあり、足元がちょっと不自由あるように見え、話ぶりもゆうくりした口調やったが、ありゃあバリバリのときはもっと凄みがったと想像できた。