くつろぎの時間 第23集 

くつろぎの時間 第23集
■編集製作文藝春秋企画出版部
■定価 非売品

まさかたばこに関する本やから売れんというわけやないやろうが、非売品である。週刊文春誌上で昭和40年から続く息の長い名物コラムにわしも登場させてもろたんが、単行本化されたもんである。今回登場されたのはいろんな分野の方々が48名。タイトルではわからんが、文春誌上では喫煙室からというタイトルから、たばこに関するエピソードやろうと思うたら、あにはからず、酒やコーヒーというほかの嗜好品の話題のほうが多いぐらいである。この48名のなかには評論家の佐高信氏が2度登場され、まったく違うエピソードを紹介されているが、単行本トップに登場された章ではあの朝日新聞の名物記者本多勝一氏の甘党のエピソードが紹介されているが、まさか文春誌上で本多氏の話題が活字になるとま思わんかったで。ほかには大谷昭宏氏みたいにもろまんまのスモーカーも登場されている。それにしてもタバコに関しては窮屈な時代になったもんや。週刊誌誌面にはたとえJT(日本たばこ)の広告でも銘柄名出せんのである。もちろんわしの好み、ここ35年以上手にし続けているのは10本いりの「ホープ」である。わしの学生時代はまだ20本入りの「ロング・ホープ」があったが、今はないそうである。また先日月刊誌「正論」でも紹介させていただいた、高瀬将嗣氏監督の映画「国士参上!」の中でも皇士館高校1年生の主人公たちが、好みのタバコの銘柄を聞かれ、「ハイライトだ」と答えると、フカシの帝王からレクチャーを受ける。皇士館ではショートホープが男のタバコだと。皇士館が国士館をモデルにしているのはミエミエやから、高校一年当時からわしと同じショッポーを吸っていたんや・・・