夕刊フジ　7月4日号

■発行	産業経済新聞東京本社2019
■定価	150円（税込み）

今回の連載はここんとこ連続でまた、「半島ネタ」や。まさに石川五右衛門やないけど、「泥棒のタネは尽きまじ。」やんけ。ところで「ルパン三世」は三世とちゃんと名乗ってるのに、おなじくルパンとならんで登場キャラクターの「石川五右衛門」は13代目か。正確には五エ門やて。先日原作者のモンキーパンチ氏が亡くなったとき、峰不二子の名の由来は双葉社の編集者との打ち合わせで、応接室の壁にかかっていた横山大観か富岳三十六景かの絵に「霊峰富士」というタイトルが付いていたからと生前のインタビューで答えられていた。しかしわしが小学生のころに最初のテレビ放送が始まったが、それから半世紀、いまだに老若男女に親しまれる国民的アニメになるとは、想像もできんかった。個人的には「美女に悪人はいない」という子供心の青臭い理想を見事に吹き飛ばしていただいた。原作が掲載さあれていた「漫画アクション」を目にするようになったのは、高校時代に大ヒットした「嗚呼！花の応援団」まで待たざるをえんかったが、わしも最初の活字本となった「不肖・宮嶋　ああ堂々の自衛隊」の文庫が双葉社から出版させてもろている。「嗚呼　花の応援団」と「ああ」だけが同じやが、ただの偶然である。