「島の時間」山下恒夫
島の時間

■発売元 株式会社クレオ
■出版日 2006年8月
■定価 2800円(税別)
■サイズ A4変形

私の大学時代の同期が処女写真集を出版したので慎んで紹介致します。拙著の「不肖宮嶋青春記」でも紹介した同期の山下君が処女写真集を出版しました。あまりにシブイのでご紹介させて頂きます。山下君は拙著でもある通り同期でも学生時代から随一の手練れのテクニシャン。その彼が写真集のテーマにしたのは20年以上撮り続けた沖縄の八重山諸島。カメラはおそらくローライフレックス2.8F。ピーカンの真っ青な空と白いビーチのコントラストという毒々しい人工的な写真とは無縁のプラナー(ツアィスのレンズブランドの名前です)らしい色描写でしっとりとしてこれまた玄人好み。ゆっくり落ち着いて癒されたい方にはオススメするがネエちゃんを連れ出して沖縄で口説こうなどと企むよこしまな心の持ち主にはオススメしない。私も同期の義理でナンバー46と73のオリジナルプリントを拙宅で飾らせてもらっているが拙宅に取材に来る記者の方々は居並ぶ私の写真をひと回り見てこの写真が一番好きです、と指摘されるのはいつも山下君の写真。