還ってこいよとハンカチかかげて
第2師団のお膝元・旭川駐屯地
南の島から今度は凍てつく北海道である。今次、イラク派遣要員の基幹となる陸上自衛隊第2師団の故郷が旭川である。

旭川は町をあげてごっついことに盛り上がっていた。何と地元商工会議所が中心になり、黄色いハンカチ運動というのを繰り広げていたのである。

しかも所は北海道、寅さんシリーズで有名な山田洋次監督の名作『幸福の黄色いハンカチ』の舞台と同じ。映画と同じように黄色いハンカチをいっぱい飾りたて、無事帰国を祈る・・・・

なんてええ話しやないかと思っていたら、その山田洋次監督が「自分の映画主旨と違う。迷惑だ」みたいことを言っているのである。

本当だとしたらなんという狭量。

そんなことを言うなら、そもそも黄色いハンカチはアメリカの西部開拓時代、出征する騎兵隊員の奥方たちが、騎兵隊員のシンボル、ダンナの黄色いスカーフを家の前に掲げて、無事、帰還を祈ったというのが本家元祖だと思うのだが。

というわけでここではかわりに黄色いハンカチをいっぱいお見せします。

2004.02.01

不肖・宮嶋も第2師団のお許しを得て、特別に正面ゲートに黄色いハンカチを掲げていただいた
第2師団旭川駐屯地の給水塔にこれでもかっ!!と掲げられた黄色いハンカチ
駐屯地正面ゲート両側にも黄色いハンカチ。この日は小泉首相、石破防衛庁長官も激励に来るため、反対デモを警戒している
駐屯地の外では、今、裏金作りで話題の北海道警の機動隊員が新制服で警備するも、押しかけた派遣反対デモの盛り上がりはいまひとつであった
夜はしっかりライトアップ。商工会議所は旭川からの派遣隊員が全員無事帰国するまで、ひとつたりと降ろさないそうである
こちらは市内中心部、旭川商工会議所前のロータリーにズラリ。気温はマイナス5度
旭川が札幌と同じように雪祭りを開催しているのは、本州ではあまり知られていない。この日は、雪祭り初日。もちろん札幌と同じように地元第2師団の自衛隊員が雪像作りに活躍した。第2師団は今年はただでさえイラク派遣で人手不足。
それを不眠不休で何とか雪祭り初日に雪像を間に合わせたのであった。ロータリーの黄色いハンカチの向こうの石狩川沿いの雪祭り会場では、雪祭り初夜の花火が打ち上げられた
イラク派遣要員を見送りに来た隊員。「根性はちまき」は理解できるが「ABC」は何の意味やろ?スミマセン、取材し忘れました
スゴイ。日の丸の海のなか、航空自衛隊千歳基地で待つ政府専用機に向かう